丸山部長
「ある金額を投資することになったのだが、
A社、B社、どちらかを選択しなければならない。」
前田主任
「選択のための判断材料をお渡しすればよろしいですね。」
丸山部長
「そうだ、さすが前田主任。話が早いね。
ここに前提条件がいくつかあるので、参考にしてくれ
どちらも同じ投資収益をえられるようだが。。。」
前田主任
「かしこまりました。」
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さて、前田主任が丸山部長から渡された紙には、以下のようなメモが記してあった。
そこで、この数字を用いて、二つの企業の期待収益性を計算してみましょう。
ただし、経済状態は同じ確立で生起するものとすることにします。
各経済状態の下での予想収益率にその発生確率を掛けて、期待収益率を求めます。
A企業:13%×1/3+5%×1/3+(-8)%×1/3=3.3%
B企業:6%×1/3+3%×1/3+1%×1/3=3.3%
両企業とも、期待収益率は同じになります。つまりリターンの比率は同様であるといえます。次に、リスクを求めてみましょう。リスクを求めるためには、次のような考え方で計算します。
各状態で起こる収益率と期待収益率の差を求めます。(これを偏差といいます。)この偏差を二乗した数値に確率を掛けて合計すると、数値の広がり(分散)を知ることができます。この平方根を標準偏差といい、これをリスクとするのです。
※30歳以上の方は学生時代お世話になった(?)偏差値。
これもおなじ計算方式で求めています。
その計算結果を表に示すと、以下のようになります。
標準偏差をみると、
A企業:3.63
B企業:2.31
となり、これはリスクの大きさであるから
A企業のほうがリスクが大きいことがわかる。
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丸山部長
「どうだね。どちらがいいかな?」
前田主任
「投資の一般的な考え方にあてはまるなら、B企業かと思います。
投資収益率は両企業で同じですが、リスクはB企業が低いですね。
数字はこちらです。」
丸山部長
「なるほど。では次はB企業の具体的な調査を始めよう。」
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ポイント
投資する際には、経済的合理性をもとに判断を行うのが一般的な考え方です。この場合の合理性とは二つの効率性を基準として判断します。ひとつは”期待収益性”で、もうひとつは”リスク”です。
つまり期待収益性が同じなら、より小さいリスクを持つ投資機会を選択し、リスクが同じならより大きな期待収益性をもつ投資機会を選択します。
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