<商品政策>
企業が継続的に成長、発展していくためには、顧客ニーズに合致した
商品を市場に投入し続けなければならない。そのためには現在供給
している商品を常に吟味し、機に応じて、新商品を導入していく
必要がある。また企業と顧客の一番大きな接点として存在するのが「Product」つまり「商品」であり、マーケティングの中核であると
いえる。
・商品概念
顧客の購買を引き起こすためには、製品そのものの価値だけではなく、
付随機能が充実することが必要となる

@1次特性 A2次特性 B3次特性
”商品”の意味合いを幅広く捉えると、競合との違いをどこで
アピールしていくことができるのかを特定しやすい。違いの出し方と
しては、他社に無い属性を自社有する場合の独自性と、他社よりも
良い属性を有する場合の優位性の二つの考え方がある。
・新商品開発
新商品とは、その意味を”売り手(企業)にとって新しいもの”と
”買い手(市場)にとって新しいもの”と2つに分けることができる。

上の図の赤色は濃いほどにリスクの高さを表しているが、
マーケティング理論では、高い成功を収めた商品の60%が
「世の中にとってあたらしい商品」と「新商品ライン」であるという。
高い収益を得るためには、高いリスクを追う必要がある。
このリスクを出来る限り小さくするのが、マーケティングの狙いで
あるのは言うまでも無い。
・新商品開発
新商品の開発プロセスには、「シーズ志向」と「ニーズ志向」の二つがある。
ニーズ志向の商品開発が重要であるということは、言うまでも無いが
特にシーズ志向についての理解に注意する。
シーズ(seeds)は、種という意味であり、企業のR&D(研究開発)
部門から提示される製品化へのアイデアを言い、有用性の高いシーズ
は、生活環境を一変させる力を持っているので、企業としても
シェアの獲得に向けていろいろなプロモーションを行う。
商品開発で大切なのは、そのコンセプトはプロダクトアウト
ではなくマーケットインであることを認識することだ。
シーズ志向の商品開発は、市場を作り出すことと同義語であるが、
一方で、市場を作り出すことは隠れたニーズを引き出すことの
裏返しであり、セグメンテーション、ターゲティングのプロセスが
不要なわけではない。
<価格政策>
売上げ増大、利益確保、市場占有率向上のために、価格戦略は
必要不可欠である。価格を決定するためには、外部要員
(需要、市場、競争、法的規制等)と内部要因(コスト、目標利益、
製品特性、チャネル等)を整理しておく必要がある。
・価格設定方法
商品価格は、コスト、需要、競争の三つの観点から設定される。
設定できる下限はコストであり、上限は顧客が納得する価値
ということになるがそれは、需要があり利益を生み出せる範囲内で
設定される。
-コスト志向アプローチ
-製品調達コスト+利益(=商品価格)…原価加算法
-損益分岐点売上高&目標利益(=商品価格)…目標利益法
-需要志向アプローチ
-顧客の捕らえる商品価値(=商品価格)…知覚価値価格設定
※調達コストの抑制が要
※心理的効果を狙った端数価格、習慣価格、名声価格もこのアプ ローチに含まれる
-競争志向アプローチ
-競合商品の市場価格を模倣、追随(=商品価格)…実勢価格
-公官庁による入札(=商品価格)…入札価格
・新製品の価格政策
新製品の価格設定には、次の二つのアプローチがある。
-初期高価格設定(上澄吸収価格政策)
投資コストの早期回収を狙い、以下のような状況で採用される。
-高い価格でも進んで購買する好奇心旺盛な、あるいは専門的な
顧客層を標的市場にした新製品である場合
-新製品の導入期に、比較的高い販売価格を導入することによって、
他の競争品が現れるまでに、支出した新製品開発費や広告費等を
短期間に回収したい場合
-新製品に対する需要の価格弾力性が低く、価格にあまり敏感で
ない新製品需要がある場合
-新規参入企業の少ない場合
-初期定価格設定(市場浸透価格政策)
コスト優位性でマスマーケットを形成して市場占有率を獲得する。
以下のような状況で採用される。
-新製品に対する需要の価格弾力性が比較的高く、購買者が新製品の
価格に対して敏感な場合
-単位当たりの製品コストが低く、大量生産が可能な新製品の場合
-新製品の革新性が弱く、競争相手がすぐに出現する可能性がある場 合等、新規参入の脅威がある場合に採用される。
・価格の弾力性
価格弾力性とは、価格の変動に対して、需要の変化を示す指標を言う。
価格の変化に対してほとんど需要の変化がない場合は、需要は非弾力
的であるといい、需要が大きく変化するならば、需要は弾力的である
といいます。

商品Aのほうが、価格弾力性があるといえます。
<プロモーション政策>
消費者に対し適切な製品情報を提供したり、新しい使用方法を提案
することによって、製品に対する需要を喚起する活動である。
企業が以下に素晴らしい商品を提供しても、その商品の存在、特徴を
顧客に知ってもらわないと販売には結びつかない。ここに
プロモーションの重要性がある。
・プロモーションの構造
プロモーションは以下の4つに分類することができる。
-人的販売
販売員が直接顧客と対話をして販売を促進する。
-広告
マス4媒体にインターネットを加えた、非人的で優良の情報伝達活
動である。
-パブリシティ
ニュースやメディアとしてメディアに取り上げてもうらうよう働き
かける。
-販売促進(狭義の)
社内と社外の販促活動で、サンプル、クーポン、イベント等がこれ
にあたる。
・プロモーションミックス
上記4手段を組み合わせて、効率的かつ効果的なプロモーションを行う。
・プッシュ戦略とプル戦略
プッシュ戦略とは営業マンなどを使い、企業側から消費者に商品の
売り込みを行い、流通業者に何らかのインセンティブ(主に経済的
メリット)を提供することで、自社製品を強力に販売し、消費者に
商品を提供する戦略を言う。
→プッシュ戦略に適した商品
-利益率や価格の高い商品
-顧客に対して説明が必要な専門的な商品
-製品ライフサイクルの導入期に当たる商品
プル戦略とは企業から売り込むことなく消費者自ら商品の購入を促し、
製造業者が、広告・宣伝などにより消費者に直接働きかけ、消費者から
流通業者に自社製品を取り扱うように言わしめる戦略を言う。
→プル戦略に適した商品
-購入頻度や消耗性が高く、1回あたりの購入価格も低い最寄り品
-製品ライフサイクルの成熟期に当たる商品
・AIDMAモデル
AIDMAモデルとは、商品を認知してから、購買にいたるまでの消費者の
心理的変化のプロセスを表している。
@Attention(注意)
AInterest(興味)
BDesire(欲求)
CMemory(記憶、比較)
DAction(行動)
プロモーションはこのプロセスを意識した戦略を立てる必要がある。
<販売チャネル政策>
・マーケティング経路
マーケティング経路とは、商品又はサービスを市場に流す企業の内部
組織、および企業外部の卸業者と小売業者からなる機構のことである。
マーケティング経路の役割は、生産と消費の間に有る様々なギャップ
を解消することにある。マーケティングのギャップには、以下がある。
-価値のギャップ
-空間的、時間的ギャップ
-情報のギャップ
-品揃えのギャップ
これらのギャップを解消するための必要なマーケティング経路の
機能には次のようなものがある。
-商品流通機能…所有権移転、代金回収
-物的流通機能…運送、保管等
-情報機能…市場情報収集
-助成機能…金融、保険、危険負担、標準化
・チャネル政策
製品、サービス、企業によって、最適な販売チャネルがことなる。
該当商品をどのチャネルで販売すると販売量が伸びるのかを予測する。
-開放的チャネル政策
取引を希望する業者とはできる限り多く取引をして、市場カバレッ
ジをできるだけ広くしようとする政策。一般に、食料品、日用
雑貨品などの最寄品に多い。
-排他的チャネル政策・特定の販売地域、販売製品における販売先を
代理店、あるいは特約店として選定し、独占販売権を与える政策。
ブランドイメージの維持や高サービスの提供が必要な専門品等に有効
-選択的チャネル政策
販売先の販売力、資金力、成長性、情報力などの一定の基準に
基づいて選定した業者に自社製品を優先的に販売させる政策。